ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

何のためのプロスポーツなのか

限りなく売名目的に近いライブドアの参戦によって混迷の度合いを深める近鉄問題。その一方で、今日こんなニュースがあった。『J2鳥栖の救済案を白紙撤回』経営が行き詰まった鳥栖Jリーグが援助する案が、鳥栖の目標未達成によって白紙になったという。記事を読んでみると実に理路整然としている。具体的な数字も上がっている。これなら仕方ないと思わせる内容だ。


片や近鉄はどうだろうか。ナベツネだの根来だのライブドアだの、出てくるのは有象無象の単語と金目当てでしかない方策の数々。この違い、天と地ほどもあると感じるのは私だけだろうか。Jリーグには明確な目標がある。それはとにかく日本サッカーを強くすること。ワールドカップで勝てるサッカー文化を根付かせること。目標があればあとはトップダウンでどんどん進めればいい。目標が明確なのでファンもそれについていく。目標についていけないチームが現れても、それは自然淘汰というものだから仕方ないだろう。


だが野球は…野球人は、一体何がしたいのだろうか。「金儲け」か?「宣伝」「売名」か?それはスポーツの主題になり得る目標ではない。日本プロ野球界が常に迷走している根本原因は野球界自体が何の理念も持っていないことにある。何のために、誰のために職業野球なるものがあり、なぜその存在が受け入れられているのか。それを考えれば、近鉄問題などは根本から方向性が間違っていることに気づくはずだ。客に夢を見させないプロスポーツなど必要ないのだから。