スタートレック・ボイジャー 第116話「Someone to Watch Over Me(誰かが君に恋してる)」
あらすじ:恋愛について興味を持ったセブン・オブ・ナインがベラナとパリスのカップルをつけまわし、ベラナを怒らせる。どうやらロマンスと生殖行動を分けて考えられないのが原因らしい。社交術を磨くいい機会だからとさっそくEMHドクターが恋愛教授を買って出る。
ドクターはホロデッキでのレッスンを行うが、セブン用に調整された人格のホログラム男性相手では何の効力もないとパリスに馬鹿にされる。ドクターはそんなことはないと反論し、パリスの言い出した賭け-セブンが外交パーティーに男性同伴で出席しつつがなく過ごせるか-に応じてしまう。
レッスンは進み、セブンは人間相手の初デートをするが失敗し、ダンスで相手に怪我をさせる。やはり元ボーグが恋愛を通じて人間と分かり合うのは無理なのか。だが一人だけ、セブンのことを理解できる者がいた。それはドクター自身だった。ドクターは自分の中にセブンへの恋愛感情があることに気づき、セブンをパーティに誘う。
セブンは外交パーティで見事なスピーチを披露した。パリスは自分の負けを認めるがそれで賭けをしていたことがセブンにばれてしまう。賭けに勝つためにドクターに利用されたと誤解したセブンは怒り、パーティ会場を出て行く。
パーティで酒を飲みすぎ倒れた外交官が医療室に運ばれる。外交官の体には酒を分解する酵素がないのでセブンのナノプローブを代用することになった。快諾するセブン。ついでにドクターはセブンに、パーティには賭けのためではなく一緒に行きたかったのだと打ち明ける。ドクターの好意をセブンは受け入れるが、ドクターにはそれ以上の感情があった。その気持ちを素直に伝えるべきだとドクターはパリスに諭される。
そしてドクターはセブンに花束と詩のカードを送り、愛を告白する。だがそれは練習用のホログラム映像だった。プログラムを停止させたホロデッキに本物のセブンがやってくる。この数日間の教授の礼にと改造した医療用トリコーダーを持って来たのだ。そしてこの艦内には自分と恋愛できるような相手はいないようだと結論を述べる。そんなセブンにドクターはついに自分の気持ちを言い出せず、セブンが去ったあとに一人、ホログラムのピアノを弾く。ドクターの短い恋は終わった。
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いわゆるひとつのスタートレック版「マイ・フェア・レディ」。賭けをしてレッスンをしてばれて〜なんて展開はモロパクリというかそのまんまというか(オマージュといいたまえ)。ラストが元ネタと異なるのが逆に良い。ドクターにはハッピーエンドより哀愁の方が似合うから。背中と頭頂部で語る男、それがEMHドクター=ロバート・ピカードですよ。そういえばそのうちイベントで日本に来るけど彼の頭は今どうなってるのかな。そのまんま”ピカード艦長”状態だったりしてな。DVD買おうかな…。
酔っ払い外交官の中の人(声優)は内田直哉。この人スタートレックでこんな役ばっかり。ウェイユンとか。スタートレック・エンタープライズでも主役級なのに”汚れ1号”*1トリップ君だし。そういえば「ER」ではロケット・ロマノ役だな。どうもクセのあるキャラ専門のようだ。”世界のオヤジ声”*2辻親八みたいなもんか。