ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

スタートレック・エンタープライズ第39話「Dawn(熱き夜明け)」

あらすじ:トリップがシャトルの自動操縦を試運転していると、領域侵犯と誤解したアーコニアンの小型船が突然現れシャトルが攻撃される。だが周囲の惑星のアイソトープの影響でエンジンが不調になり、二隻とも惑星への不時着を強いられる。トリップとアーコニアン人・ゾカーンは無事に着陸したがどちらの船も壊れ通信機・翻訳機などは使えなくなった。言葉が全く通じず互いに不信感をあらわにするトリップとゾカーンは、何度も騙しあい殴りあい銃を突きつけあう。


しかし最後にはトリップが銃を遠くに投げ捨て、ゾカーンも協力して通信機を高台に運ぶことに同意する。苦労して山に通信機を運んだ二人だったが、この惑星の日中の気温は170度以上にもなることを彼らは知らなかった。さらにアーコニアン人は高温に弱く、ゾカーンは次第に衰弱が酷くなっていく。トリップは何とか死なせまいとゾカーンをいたわり、ついにゾカーンは「ありがとう」と感謝の言葉を口にする。


その後トリップは機能を回復した通信機でエンタープライズ号と通信することに成功し、二人は救助された。トリップはゾカーンを見舞いに医療室を訪れる。生死の境を生きて脱出した二人にはいつの間にか深い友情が生まれていたのだ。それは先にアーコニアと接触していたバルカンが100年かけても成し遂げられなかった、貴重な異種族間の絆だった。

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我らが”遭難王”チャールズ・タッカーIII世、スタートレック史上に残る2シーズン四度目の遭難であります*1。ストーリーはよく考えたら前にも見たことがあるような気がしなくもありませんが*2やはり「不幸なファーストコンタクトから友情が生まれる」というのはスタートレックの王道なので終わってみれば良い話なのでした。ただし、言葉が通じないと分かっていながら一方的にしゃべったりせず、ピカード艦長みたいにジェスチャーしたり共通する物の単語を探ったりすればもっと良かったんですけどねトリップ君は。こういうちょっとした頭の硬さがのちの悲劇を招くんだろうな…。

*1:トリップの輝かしい遭難歴。一度目:エンタープライズ号が墜落したと思い込みリード大意と一緒にクソ寒いシャトルで仲良く宇宙漂流。二度目:招待された惑星でゲリラ扱いされアーチャー船長と灼熱の砂漠を歩き回りノックダウン。三度目:お姫様誘拐事件に巻き込まれ狭い救命ポッドでお姫様と痴話喧嘩(その後自然たっぷりの惑星でイチャイチャ)。ちなみにその他のトリップずっこけ事件としては『異星人女性の子を「妊娠しちゃった」事件』と『ライサで美人局に遭い身ぐるみはがされちゃった事件』が各一件ずつあります。

*2:TNGピカード艦長が神話を言語として使う種族とコミュニケーションしようとして奮闘する。「海のジェラート!」「穴倉のもふっふ!」 DS9…普段から仲良く喧嘩してるオドーとクワークが遭難して悪口を言い合いつつも協力して通信機を山に運ぶ。