西部警察スペシャル見ちゃったよ
予告編に女刑事がちらちら出てたのとオープニング最後のテロップ「監督 村川透」でうわーやばいなと*1思ったら、案の定あんまり面白くなくてがっかり。期待してたんだけどね…。
面白くなかった原因
- 女刑事の存在…西部警察というのは「男の世界」の話である。友情・忠誠・酒・拳銃・暴力・スーパーマシン、そういったものがギッシリ詰まった男のためのおとぎ話なのだ。だから女入れちゃダメ。
- 風呂敷広げすぎなストーリーとキレイすぎる映像がダメ…西部警察は泥臭くていい、泥臭いからいいのだ。場末のバーに犯人がいて走って追っかけて下水で乱闘とかそういうのがいいのだ。対テロ作戦なんかやっちゃダメ(もしやるなら戦車で特攻くらいして欲しい)。あと映像はフィルムを使わないとさー。最終的には「映画作りたい」んだろ石原プロ的には。ならビデオじゃダメだろ。それとも石原プロのいう映画ってのは「Vシネマ」のことなのかね。
- かっこよさの方向性を間違えちゃったのがダメ…前述した通り西部警察は「男の世界」の話なのでもっと子供っぽいかっこよさでいいのだ。武器・スーパーマシンにこだわるとか、戦術にこだわるとか。それをどういうわけか「かっこいい=スタイリッシュ」と勘違いしちゃったのがダメ。さらにいうとそのスタイリッシュさも「イケメンと外車並べてみました。どうっスか?」みたいな表面的なものなのであまりスタイリッシュさは感じられない。一番イケてたのはやっぱり鳩村団長だけど団長だからあまり最前線には出てこないし…。
- 神田正輝はダメだろ…ストーリーを最初に知ったときから「うわーこれはあかん、あかんでえ」とは思っていたんだけど、西部警察らしさが出ればそんなのは吹き飛ばせるだろうとたかをくくってた。でも残念ながらその「らしさ」がなかったので神田正輝のアレなところが際立っちゃってもうアータ。ダメでしょやっぱり神田正輝じゃ。どこからどう見ても神田正輝だし。二丁拳銃しようが銃を横に構えようが「ニ ト ロ グ リ セ リ ン」だろうが撃たれてゾンビみたいに起き上がろうが何しようが神田正輝以外の何者でもないし。せめて内藤剛あたりであれば少しは悪役として成立したろうになぁ…。
爆破シーンなんかは迫力があって良かったんだけどねー。人選ミス(村川透はないよなぁ)というか、石原軍団自身が西部警察が何だったのか忘れちゃったというか、とにかく残念だった。こんなんならTVシリーズは見たくないなぁ…。