ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

ETV特集 「ロシア・アニメの巨匠ノルシュテインの世界」

先週の土曜日見た。個人的にアートアニメに触れるのはこれで二度目。「外套」は芸術でありながらどことなくユーモアがあるのがいい。人間観察の妙がなせる業なんだろう。中川家の「あるある芸」に通じるものがあるなと感じたのは、たぶん私だけだろうな。


ノルシュテインの作品作りは昔ながらのストロングスタイルであらゆるものを吸収してそこからにじみ出るものを作品にしようとしてる。コピーのコピーのコピーしか作れない日本の若手作家がへこまされるのは当たり前。いってみれば”生き様=プロレス”のアントニオ猪木新闘魂三銃士の対比みたいなもんなんだから。ってノルシュテインでこういう例えをするのも私だけだろうな。


高畑勲との対談で高畑が宮崎駿批判ともとれる発言をしてるのが面白かった。といっても二人は常に対立構造にあるんだけど。「外套」みたいな凄いのを見るとジャパニメーションがいかに粗悪品であるか思い知るね。「平気で食べてたお菓子をよく見たら着色料と化学物質まみれだった」みたいな感じ。ETV特集は一ヵ月後くらいに再放送があるそうな。