ノルシュテインのいう「何かを見たらそれで終わりにせずスケッチしなさい」というのは、人間は視覚情報のインプットだけでは自分からアウトプットできるまでのレベルには達することはできない、ということを表している。つまりは漢字の書き取り練習の原理こそ物事を吸収し生み出す原動力になるということであり、これは人間は手で書く・読み上げるといった要素が伴わない限り物事を記憶領域と思考領域に格納することができないということでもある。ということは逆にいうと視覚情報をダイレクトに脳内のアウトプットできる領域に直結できれば、何かを生み出す力は飛躍的に向上するはずだ。
