ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

香港国際警察/NEW POLICE STORY

佐々木亜紀さんが「婦人警官ササ」役で声をあててると聞き思わずDVDを買ってしまいました。ササはパソコンが得意という設定でジャッキーに情報を提供します。台詞多し!そしてかわいい!(ササ役の女優も含めて)。特にラストシーンのササがかわいいです。結婚してくれ!(笑)。


かなり殺伐としたストーリーなので、一服の清涼剤といいますか、ササはいいマスコットキャラになってました。この調子で出世してくれ佐々木さん。ちなみにこの通常版パッケージだとパッケージ裏のキャスト表で佐々木さんの名前を確認できます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009PRCHK/250-5240616-8859402


さてこの作品なんですがジャッキー映画としてもかなり面白いです。まず脚本がいいんですよ。部下を全員殺されて失意に沈むジャッキーや、それをなんとか奮い立たせようとする新米刑事シウホンの描写が丁寧で、ドラマ性が高いし伏線の回収の仕方もうまい。特にラストシーンはホロリときます。あと旧「香港国際警察」へのオマージュもあってすごく練って作ってるなーというのが伝わってきます。


ジャッキー・チェンの渋い演技もいいんです。年とってしわが増えたせいもあってか、悩み苦しむ芝居に深みが感じられます。50歳を過ぎてまだ役者として進化するジャッキーには感服します。あと忘れちゃいけないアクションシーン。高低差のあるアクションがかなり無茶気味。生身でやってて普通に死にそうなのに死なないのがむしろ不思議なくらいです。


役者については皆いいんですけどシウホン役のニコラス・ツェーと声の浪川大輔が特にいいです。ニコラスの芝居は若く爽やかで清潔感があって、浪川大輔がそれに軽快さと誠実さの味つけをしてます。正直、浪川大輔がこんなに雰囲気のある芝居をできる声優とは思ってませんでした。シウホンが魅力的なキャラクターなだけにラストもとても余韻が残ります。


演出に若干くどいところがあるけどそれはまぁ香港映画だから大目に見るとして、借りて観ても十分元が取れる映画だと思います。おすすめ。そのうちTVで放送されたらぜひ見て欲しいです。