ミュンヘンを観てきた
映画の日にミュンヘンを観てきました。客の入りは7割程度。後半ではいびきも聞こえたりして…まぁカタルシスのない映画だし歴史前提がややこしいからねぇ…。そういえば今どき珍しく「映画の前座のカートゥーン」がありました。I.TOON制作の3DCG動物アニメ。残念ながらタイトルは失念。内容は菜食主義者のウサギが空腹に耐えかねて二足歩行する人参を食べるというブラックなもの。映画が暗いんだからもうちょっとハッピーなアニメにすりゃいいのに…。というわけで以下感想。
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「ミュンヘン」
何でもない普通の人が暗殺者に仕立てられ、次第に殺し殺される憎しみの渦に飲み込まれていく。そして近づいてくる破滅の足音。軽妙でいて暗い物語。ん、これは前にどこかで見たような…ああ必殺必中仕事屋稼業だ。といっても仕事人は「俺たちのような奴はどうせいつか殺される」と最初から腹をくくっていたけどミュンヘンのアブナーどんはあくまでも普通の人。暗殺という異常な世界に身を置く事でやっと「いつか殺られるかも怖いよう」→「こんなんよくないよ」と真理に気づく。
大変長い映画ながらメッセージは非常にストレートでスピルバーグの「なぁ、いいかげん分かっただろ?」という声が聞こえるようだ。分かってくれ〜アメリカ人。あと中東の人も。特定アジアの人も見ろっての。まぁ物事はそう単純に割り切れるもんじゃないしPLOが「イスラエル人は土地持ってるじゃねぇか」と言い出したら結局結論は泥沼になっちゃうんだけど、あのラストの分かりやすいメッセージは本当にその通りだと思う。憎しみを抑えて手を引く事も大切なはず。