ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

サッカー日本代表:適切なときに適切な批判を

「ベスト16へ」「二連勝すればいい」「勝ち点1で首の皮一枚残った」「ブラジルに二点取って勝てばいい」ワールドカップに突入すると同時にジーコ政権に問題が山積みなことが露呈したのにもかかわらずTVマスコミはまるで何かを恐れるかのように必死で甘言を垂れ流しできもしないストーリーが天から降ってくるのを当たり前のように待った。そして次には「よく頑張った」「ありがとう」惨敗したのになぜか無邪気に放られる感謝の言葉。


これが昨日までのこと。そして今日になったら一斉に新聞マスコミを中心とする日本代表へのこき下ろしの滝、滝。四年間で成長しなかったのは何もジーコだけではない。スポーツマスコミはむしろ病状が悪化している。昨日の今日で手のひらを返すのは批判ではない。それは罵倒だ。罵倒が前進を生む事はあり得ない。彼らはなぜもっと前に批判しなかったのだろうか。直前になってもなお彼らは一体何のリスクを恐れて批判しなかったのだろうか。適切なときに適切な批判をし、リスクを最小限で食い止めることこそが真の批判であり、それは生の情報に触れている彼らの責務である。王様が王宮にいるうちに指摘していれば、王様が裸のまま街に出ることはないのだ。四年後に向けて今こそ彼らもまた己を振り返るときなのではないだろうか。