オーバン・スターレーサーズ 第1話/第2話
これ面白いじゃないですか!昨日まで「日本人からすれば”普通のアニメ程度”なんだろうな」なんて高飛車に思っててすまんねサヴァンどん!こんなに幸せな合作は久しぶりかもしれない。「バットマン」以来…は褒めすぎかもしれないけど、それくらい良くできてる。
限りなく日本アニメっぽいんだけど、日本アニメのダメな領域(ウジウジ心情吐露とかコドモな大人とかマンガ記号で感情表現とか)にはけっして手を伸ばさない、絶妙なバランス感が良かったんだと思う。何よりジブリアニメ並に作り込まれた世界描写と、大人がきちんと”職業人としての大人”として描かれている点が素晴らしい。この部分がきっとフランス側の成分だったんだろうな。彼らは日本アニメの作画に惚れたのではなくドラマ性に惚れたらしいから(作画に惚れて真似しようとすると「トータリースパイズ」になってしまう(笑)。あれはあれで面白いけど)。
ほとんど何の専門性もない新人メカニックのモリーがオーバンレースのスタッフとしては呼ばれなかったのも現実的で良かったと思う。あれは日本アニメだと”秘められた力”かなんかが炸裂して、第1話のBパートくらいでいきなり当たり前のようにチーフエンジニアになってるところだ(笑)。問題は今のみそっかすの地位から何がどうしてパイロットになるのかの描写だろうなぁ。ぜひ「全く期待していないがお前しか空いてるのがいないから」くらいの突き放した描写になって欲しい。モリーにちょっと予知能力的なものが備わってるぽいのが気になるけど…「実はにゅうたいぷでしたあ!」とかそういうジャパニーズクソ展開いらないですからねほんと。あとはレース中に事故死したらしいモリーの母親のことも気になります。まぁウジウジ描写だけは避けてくださいマジで…。