ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

こうすればもっとよかったベイマックス

ベイマックス」を観てきましたが、なんかいまいち琴線に触れるものがありませんでした。兄弟今生の別れの話とヒーローチーム誕生話のどちらも深みがなかったというか。たぶん兄弟今生の別れの話のみに集中した方が素直にグッと来たんだと思います(そして邦題的にもその方が正しかった)。というわけで他にも「こういう方がよかったなぁ」というポイントを記しておきます。

ヒーローチームいらない

もうビッグヒーローなんとかとか完全に吹っ飛んじゃいますが、正義側はヒロとベイマックスと、あとヒロにアドバイスを送る年上の人(例えばタダシの親友)の三人の方がよかったかと思います。

もっと悩もう

そもそもヒロが天才キャラなせいかタダシを失ってもあまり感情的に悩まないんですよね。それだと映画的に面白くないので、心理学の「悲嘆のプロセス」に従ってもっと悩みましょう。というかまず泣きましょう。ベイマックスは劇中の涙成分が全然足らない。ヒロが泣きながらミュージカルシーンに突入しても全然いいんですよ!むしろバッチ来いだったんですよ!

ベイマックスは助けようよ

あんな適当にくっつけただけの輪っかの中にアビゲイルが無傷で生きてたんだから、社長が言うほど転送空間は不安定なものじゃないはず。大体「物の転送は成功してた」から軍に見せたんでしょ。なら、エンドロール中でいいのでベイマックス1は助けようよ。天才キャラの話なんだからそういう展開(数年後の青年になったヒロがやっと独力で転送空間を開けてベイマックスを助けに行くとかさ)があってもいいのにしれっとベイマックス2を作ってめでたしめでたしにするんじゃない。私は序盤でベイマックスが起こした空気漏れが推進力を得る伏線だったんだすげえと思ったんだけどそんなこともなかったねぇ。どうなってんだろうねぇ。