ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

Zガンダム観た

公開初日に渋谷で用事があったのでちょっと観ようと思ったら定員オーバーで観られず悔しかったのでこの前さいたまのレイトショーで観てきた。シネコンていいねぇ。料金安いしいすはでかいし音はいいし。地元の狭苦しい映画館に1800円払うのがばかみたいだよ。


さて、肝心のZガンダムの方はこんな感じだった。

  • 旧作映像7割新作映像3割。びっくりした。てっきり逆の割合だと思ってたから。でも主役はTV版Zガンダムで、その失敗作の膿を補完するのが新作映像と新しい台詞、と解釈するとこれはこれで正しい。
  • カミーユのぶっ壊れぶりは変わらず。これも驚いた。御大はカミーユの存在自体を嫌悪してたわけじゃないのか。「何だ男か」はジェリドの回想の中だけどはいえストーリーの都合上短時間で猛烈にキレまくる様は怖い。あれが御大の想定する「若さ」なのかなぁ。
  • シャアとアムロがカッコイイ。大人のみっともないシーンが削られてて不快感を感じない。なんとZなのに出てくる大人がカッコイイのだ。特にシャアとアムロが良い。現状に囚われながらも何とか前に進もうとする大人像になってる。
  • ときどきストーリーが変。例えばジェリド。「ライラが死んだ」的なことを口にしながら次のシーンではカミーユに「ライラはどこだ!」とか言っててすごくバカみたい。あとカミーユの両親が殺されたあとの休憩室の会話はあまりにちぐはぐで、御大の芝居感はやっぱりおかしいですよカテジナさんといわざるをえない。
  • アッシマーの動きは異常。全編新作映像なラストバトルのアッシーマーのアクションに異常なほど力が入ってる。この映画は結局アッシマー映画といってもいい(笑)。とにかくカッコイイ。UFOロボなのに。
  • 結論。御大が「初めてZに向きあって作ってる」という手ごたえはある。「修正してやる!」とか出てこないし。ただそれがどういう落とし所になるのかはまだ見えてない。どうも私の目には「御大はカミーユでなくて実はシャアとアムロの物語をやり直したいんじゃないかな」という風にも映るんだけど…。


追記:

  • ブレックスの声が石井康嗣さんなのでしゃべるとモジョジョジョみたいでおもろ違和感が。頭の形も似てるんだよなぁブレックスとモジョ。
  • なんか普通に映画として面白いつまらないといってる人がいるようだけど、ガンダムというか全てのトミノアニメは作品を通して”御大の今”を知り、味わうのが正しい楽しみ方なので、Zガンダムを評価するという行為は全く持って無意味です。だから”トミノ史”を知らないような種世代はちゃんと”トミノ史”を勉強してから観たまえ。正しいおたくならそれくらいやるもんだ。