ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

サイクリングヤッホイ

私は人間が嫌いなので、人間のいない場所を好む。また私はずっと傍観者のような生き方をしてきたので、どっちつかずの状態=何かの境目にいるのが好きだ。そして休日になると平日破壊された精神を修復しに、以上の条件を満たす場所に自転車で行く。


そこはどこか。そこは工場地帯である。そこは用がない限り誰も好んで立ち入らない場所。柵の向こうに横たわる仕事という名の非日常と、道路側=日常との境界。景観を保つためだけに作られた街路樹や、うち捨てられ二度と拾われることのない粗大ゴミの散らばる、たそがれた世界。


そこに行き、ただ通り過ぎる。それだけでガチャガチャした浮世から何となく離れた気になり、ほっとする。現代はいろんな意味でプラスであることのみが求められるが、はっきりいって私はついていけない。生まれてくる場所と時間を間違えたなとつくづく思う。