ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

ジェニーはティーン☆ロボット 第10話B

第10話B 恋の駆け引きの巻(SHEll GamE)

あらすじ(ネタバレ有):
今日もジェニーをつけ回すシェルドン。お手製の大げさなマシーンで瓶ジュースを開けると王冠をジェニーにぶつけ、隙を見てジェニーに話しかける。動物園に新しくできる爬虫類のコーナーに、ジェニーをデートに誘いたいのだ。しかしジェニーは”デート”という言葉に思い切り拒否反応を示し「蛇は興味ないの」とやんわり断る。でもシェルドンは一日中ジェニーのそばで蛇の話をしてしつこくデートに誘おうとする。


放課後になって、シェルドンのしつこさに頭にきたジェニーは「あなたはただのお友達として好きだけどボーイフレンドじゃない」と言う。それでもシェルドンはめげず「君の好みの男になるよ」とジェニーに言い寄るがそれは無理な話だった。なぜならジェニーの好みは”素敵なロボットの男性”だったから。それに慌てたシェルドンは思わず「ロボットには感情がないから君を愛せない」と口走ってしまい、ジェニーを傷つける。


さんざんなことがあってうんざりしながら空を飛ぶジェニー。そこに助けを呼ぶ声が聞こえる。陶磁器店に猛牛ロボットが現れたのだ。ジェニーはめんどくさいながら猛牛ロボットを捕まえようとするが、そこに”シルバーシェル”と名乗るヒーローロボットが現れジェニーに代わって猛牛ロボットを退治しようとする。その姿を一目見て「理想のタイプだわ!」とジェニーはベタ惚れ。


ところがシルバーシェルは弱かった。いきなり猛牛ロボットに吹っ飛ばされ、偶然腕にからみついた赤い布を振り落とそうとするが全然取れず、かえって猛牛ロボットを呼び寄せる体たらくを見せる。でも恋する乙女と化したジェニーにそんなシルバーシェルのダメな姿は目に入らず、自分の武器で目障りな猛牛ロボットを倒してしまう。さらにシルバーシェルはその手柄を横取りするが、ジェニーはそんなことお構いなし。自分のような女の子を冷淡に扱うクールなシルバーシェルをさらに好きになってしまうのだった。


次の日、ハートマーク型のジェットを噴射しながら校内を飛ぶジェニーは幸せでいっぱい。そして今日もシェルドンはジェニーをデートに誘おうとするが、シルバーシェルに夢中なジェニーの耳には入らない。ジェニーがシルバーシェルを好きになったことを知ったシェルドンはなぜか驚き、シルバーシェルの悪口を言い、ジェニーに怒鳴られる。


放課後、ジェニーはシルバーシェルを探して空を飛び回る。するとシルバーシェルは街で昨日の猛牛ロボットにしがみついて振り回されていた。でもジェニーの目にはそれが「牛を乗り回している」と映り、野性的な魅力を感じてしまう。ジェニーはシルバーシェルに話しかけるが猛牛ロボットで手一杯のシルバーシェルは聞いていない。業を煮やしたジェニーは猛牛ロボットを片手でひっ捕まえると取り押さえる。またもシルバーシェルは手柄を横取りするが、そんなシルバーシェルにジェニーはほとんど一方的にデートの申し込みをする。そのデートの場所は動物園の爬虫類コーナーだった。


土曜日の約束の時間になってもシルバーシェルは現れない。そのとき誰かがジェニーの肩を叩く。それはシェルドンだった。落胆するジェニーにシェルドンは「あいつは来ないと思うよ。人付き合いが悪いし戦いしか頭にない奴なんだ」と言う。その言葉にジェニーは何かをひらめく。


爬虫類コーナーのセレモニー会場では立食パーティが行われていた。しかしそこに、展示してあるはずの爬虫類が現れ、会場はパニックに。なんとシルバーシェルを呼び寄せるため、ジェニーが爬虫類を逃がし騒ぎを起こしていたのだ。だがいくら騒ぎが大きくなってもシルバーシェルは全く現れない。


そして騒ぎの中で危険な大蛇が逃げ出してしまう。大蛇はシェルドンに迫るがジェニーは「シルバーシェルが来てくれるから」と助けようとしない。だがシェルドンは蛇に体を締め上げられながらも「君がそう思うなら、多分」と言うだけだった。しかしこのままではシェルドンが死んでしまう。仕方なくジェニーは大蛇に立ち向かい、これを撃退する。歓声に沸く会場。でもやっぱりシルバーシェルは来なかった。


シェルドンの家への帰り道、ジェニーはシルバーシェルへの熱烈な愛を口にする。そして「あんな奴どこがいいんだよ。もしかしたらロボットじゃないかも」と言うシェルドンに「言わないでよ!あたし傷ついちゃう」と言い落ち込むのだった。そして去っていくジェニーを見送ったシェルドンはいらいらしながらガレージに向かう。「全部お前のせいだぞ!お前は愛想を尽かされるはずだったのに!」そこには”シルバーシェル”が。シルバーシェルの正体はパワードスーツを着たシェルドンだったのだ。でも今さら本当のことを言えばジェニーをさらに傷つけてしまう。「こんなの作るんじゃなかったよ」シェルドンは深く後悔するのだった。

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第10話B スタッフ
STORYBOARD:JOHN FOUNTAIN
DIRECTED:JOHN FOUNTAIN, ROB RENZETTI

第10話 脚本
WRITEN:MIKE BELL, ZEKE K, BRANDON KRUSE, JOHN FOUNTAIN, ROB RENZETTI

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感想:

『貴様の愛は侵略行為!当方に迎撃の用意有り!!』
見たあとすぐ、画面の中でしつこくジェニーに言い寄り傷つけてばかりのシェルドンをこう思い、私半日ほど思い切りシェルドンを敵視しておりました。なぜなら私も彼と同じかそれ以上にジェニーを愛しているからっ!(変な目で見るなよハハハハ…)。でも分かったのです。シェルドンに自分を重ね合わせればいいと。


というわけでシェルドンになりきって見ると、これは何ともせつない。ジェニーさんの人間関係図の中でシェルドンはおそらく極北の位置にいるのに、シルバーシェルになったとたんにジェニーさんの愛を一心に受けられる存在になる。極地から赤道へと移動する愛。しかもそれを知っているのは自分だけ。狂おしくて思わず聖帝サウザーになってしまいそうです。『こんなに苦しいなら、愛などいらぬ!』


しかしまーシェルドンはとことんデリカシーがないですね。事はエレガントに運びたまえ。大体蛇とはなんだ蛇とは。ロボットに感情がないとは何だコラ。私のジェニーさんをあんまり傷つけるなよ。頼むよ。そもそもロボットにそんな偏見を持ってるくせにロボットに恋するというのもちょっと解せないなぁ。君は異種族間の恋愛をやろうとしてるんだぞ、分かってるのか?(笑)


とりあえず今回でジェニーさんの好みが判明したので、やはりドン・プリマは一時のあこがれだったようで何よりです。あとジェニーの声の人、感情がコロコロ変わる演技が今回大変キュートでした。これがあと二週間しか聞けないと思う残念でなりません。



シェルドンに「デート」と言われて思わずこの顔ですよ。”素足でゴキブリ踏みつぶしちゃった”みたいな表情ですね。嫌われてるねぇシェルドン。まぁ月曜の朝から好きでもない男につきまとわれて「爬虫類館でデートしよう」と言われたらこうなるよなぁ。



しつこいシェルドンにうんざり。この回によく出てくる”足をそろえて座るジェニーさん”のひとつ。あのポーズはかわいい。



今回やたらとジェニーさんの肩に手を置くシェルドン。なんだこの沸き起こる嫉妬心は。



目がハートマークなまま牛に蹴られ飛びます。恋する乙女モードシンクロ率400%。



「高温ビームに!冷凍ビームで!どうかしら(はぁと)」のシーン。恋の噛ませ犬にされる猛牛ロボさんもいい迷惑ですね。でもジェニーさんがわいい〜!



ハートマークジェット噴流。幸せなロボットはこうして飛ぶのです。


超変形時計。余計な物がいっぱいついてて面白い。



「シルバーシェル様?と思って振り向いたらいつものうざいのだった」シーン。「ああ!(はぁと)、ああ何だシェルドン(チッ)」と一瞬で天国から地獄へ落ちる感情表現が見事です。



両手に満載の爬虫類を「ほら危険じゃないでしょ」とどこかのご婦人に見せつけるシェルドン。他人の心を思いやるということを学習しましょうね。



シルバーシェルに向かって明日へフリーキック。技術力はあるんだけど方向性がおかしいんだな彼は。