ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

オフ会旅行記

大阪・神戸・名古屋とうろうろしてきた三泊四日のオフ会旅行がついに終わった。帰ってきてもう何日も経ち、皆さんと過ごした楽しいひとときへの寂しさもだいぶ薄れてしまった。いろいろなことがありすぎて何から記録したらいいのやら。


一日目大阪。ネギ焼きが美味かった。串カツはそこそこだったかな。ただ行く店行く店で店内がもの凄く騒々しくガチャガチャしてたのはオフ会をするにはちょっとアレだった気がする。大人数オフ会だったから余計にそう思う。私見ながらオフ会は参加者が5人以上になると途端に人間関係を築くのが難しくなる。どうしても席の端と端が離れるから「会話が聞き取れない→会話に入れない→親しくなれない」の悪循環が発生し、結局既知の特定の人同士しか盛り上がらなくなることが多い。5人以上のオフ会では必ず机をくっつけるか、円卓を使うか、静かな場所に行くか、なるべく大きな声で会話する(笑)べきだと思う。


そういえば今回の旅では結果的にあまり名物料理を食べなかった。まぁ、珍しい食べ物や面白い施設はそこに行けばいつでもあるけど、人に会うのはタイミングが必要だからねぇ…。大阪一日目では食べ物屋の他に通天閣付近にも行ったけどあそこは凄い。立ち飲み屋/将棋場/立ち飲み屋/スマートボール場/立ち飲み屋/将棋場/立ち飲み屋/というオヤジだらけの極めて濃密な異空間。浅草と千住を混ぜて3倍に濃縮した感じで、なぎらけんいちがいつ横から飛び出てきてもおかしくない雰囲気。


大阪の方々はネット上で会話してるせいもあってか初対面という感じがしなかった。ネット上と実際の印象はおおむね驚きの方が大きかったと思う。背が高いなぁとかよくしゃべるなぁとか(笑)。大阪のオタクショップは幅広く雑多に色んなものがあって値段が安めなのが良かった。中野ブロードウェイみたいな感じ。私は「スタートレック・ファーストコンタクト」の”目が見えるようになったラフォージ”のフィギュアを買った。500円とお買い得品。あと専門店街に食品サンプルの店があったので、ショーケースの中のものを買おうと思ったら4000円と言われて焦った。まさかプロユースの食品サンプル店とは…。結局600円の模造チョコを購入。それと専門店街では業務用焼き芋製造器「イモランド」がいくつか置いてあって、そのホンワカした名称が妙に気に入ってしまった。やっぱり怪物ランドみたいな所なんだろうかイモランド…。



模造チョコ。キーホルダーになってる。



大阪でいただいた絵その一。智惠さんのジェニーさん。お座りポーズがかわええ。ちょっとはにかんだ表情がいいですな。



大阪でいただいた絵その二。ガしガしさんのジェニーさん。色鉛筆の素朴な味わいがいい感じ。ガしガしさん独特のタッチと生足がいいですな。帰ってきて気づいたけど右上に「ニコロデオンキライ!」て書いてある(笑)。


大阪のホテルはビジネスインリバティ。200円で朝食を食べられるんだけども、これを持ってくるオヤジが異様に無愛想で面白かった。朝一にドアチャイムが鳴って出てみると普段着の痩せたオヤジが無言でぬっと朝食のトレイを差し出すという具合。「おはようございます」も「朝食お持ちしました」も何もなし。お前は妖怪トレイ出し爺かと。朝食も朝食でまるで工業製品のようで本当に食べて大丈夫なのかちょっと心配だった。このあと体調が悪くなるのはこの朝食のせいだったかもしれない。チェックアウトすると、車がばんばん通ってるのにホテルの向かいの歩道でオヤジが寝てて「これぞ大阪」という感じだった。


二日目大阪はUSJ。最初に乗ったのはスパイダーマン。待合所で流れていたアニメが「スーパーマン」や「ジャスティスリーグ」ぽくてテレコム制作ではという話をする。スパイダーマンは面白かった。空中戦の浮遊感は特に最高。でもこれで早くも乗り物酔いに突入し、次のバック・トゥ・ザ・フューチャーでもう限界。気持ち悪う…。USJって基本的に激しい乗り物か路上見せ物しかないようで全体的に造りが粗いというか何というか。気持ち悪くて昼ご飯の揚げ物をほとんど残し、午後は一人寂しく見学モード。おまけに腹具合も悪くなってきたのにUSJのトイレはしょぼくてしょぼくて…和式置くか普通。大規模テーマパークとは思えんよほんとに。何だか疲れきった二日目だった。


その夜でほとんどの方は地元へ帰還。でも私は神戸へGO。JR神戸線新快速は駅に止まってもアナウンスがなくて不安になる。神戸に到着してアーバンホテル神戸へ。楽天トラベルの口コミ情報がわりと好評だったので色々と期待してたんだけど、いざ着いてみたら普通の安っぽいビジネスホテルでガックリ。「消毒済み」の袋を外したらコップに毛がついてたりで期待感とは真逆のホテルだった。ここで一日目に大阪で購入していたA&Wルートビアを冷やして飲んでみた。ごっついミントジュースという感じでわりと飲める。単体でがぶ飲みするより何かつまみながら飲むと合うかもしれない。それから朝食を買いにホテル近所のスーパー、ライフへ。しかし地元色のある総菜なんかは全くなくてここでもガッカリ。このあと神戸ではハズレばかりを引くことになる。


三日目。ルートビアの整腸作用が良かったのかどうにか体調を整えて三宮へ。駅を出て徒歩10分で早くも雨がどかんどかん降ってくる。折りたたみ傘では防げないほどの豪雨。さすが雨男だ。仕方なく大丸デパートに避難する。大丸デパートでは何かの美術展をやっていて、おばちゃんで大層にぎわっていた。美術に感心のあるおばちゃん達ねぇ…と思ってここがハイソな街なんだなと気づく。しばらくして外に出て旧居留地と中華街をうろうろ。旧居留地は思ったほど昔の西洋建築ビルがなくて、ビジネスマンがせかせか歩いてるのが目立つ楽しくない場所だった。しかし関西の人は歩いてて衝突コースに人がいても自分からは絶対に避けないなぁ。それから中華街で昼食。ランチ用の子供だましな粥ではなく通常メニューの粥を頼んだら丼一杯の粥が出てきてちょっと焦る。しかも食べようと思ったらレンゲがすべって粥に落ち丼の底に沈んでしまった。ついてねぇ…。レンゲを箸で拾って拭いていたら見かねたお店の人がレンゲを交換してくれて事なきを得たけども。粥は塩味でまぁまぁ美味かった。でも香草だけは勘弁な…。



居留地で撮った数少ない写真の一つ。しゃれた造りの玄関。これをもしポンと東京に持ってきても、きっとさまにはならないんでしょうな。


昼食後にセンター街近くの洋モノショップ・ギルドへ。ここはいい店だった。アメコミ系は当然ながらカートゥーン系からTVドラマ系まで幅広い品揃え。ただ値段がちょっと高めで結局何も買わず。階段に貼ってあったハーレイたんポスターが売り物だったらなぁ…。それから元町〜三宮をあてもなくさまよいつつ、スカポン太さんから昨日「名古屋に行いきませんか」と誘われていたことをどうしようとひたすら逡巡する。2時間ほど迷ってから連絡をし、急きょ名古屋に行くことに決定。スカイマークはネットでキャンセルした(キャンセル料高え…)。スカイマークに乗るのは正直ちょっと怖かったからちょうど良いっちゃあちょうど良い。しかしもっと早く決断すりゃ良かった。


新神戸から新幹線で名古屋へ。一度お会いしたかったゆずのきB佳さん宅におじゃまするのだ。名古屋駅に着いて、こちらも初めてお会いする風灘大和さんのナビで地元駅へ。着いてみて、精神的に遠く感じても行けば意外に行けてしまうんだなぁとしみじみ思った。お金や時間を確保することより、踏み出す一歩を自分の中からどうやって引き出すかが一番難しいんだろう(まぁ何でもそうだと思うけど)。


それからは実に楽しい時間だった。ゆずのきさんお手製のおいしい味噌煮込みうどんや「たません(エビせんべいに目玉焼きを挟んだ名古屋の食べ物)」をごちそうになったり、うろおぼ絵大会をしたり、昔のアニメージュの付録を見たり。ゆずのきさんは良き母親・良きオタク道の先輩(笑)という感じの方だった。風灘さんはゆずのきさんのお子さんのハイテンションアタックを受け止めるパワフルな方だった。若いっていいなぁ。うろおぼ絵大会は手練れな方たちの中で私だけ一人絵のド素人でどうしようかと思ったけど、えいやと描いたのが大いにウケたので良かった。その模様は風灘さんの日記の2006年11月7日の項目で見られます。



自信作。「フォスターズ・ホーム」のブルーっぽい生き物。ブルーの親戚のバルーと命名(笑)。ちょっと白土三平入ってるのが何とも。もしこんなもんが夜道で向かってきたら私は逃げます。


アニメージュの付録は声優ブロマイドの若い野沢那智が無駄にダンディで可笑しかった。ゆずのきさんのコレクションを見て、私もアニメ誌の付録を捨てずにみんな取っておいて良かったと思った。きっとあと5年もすれば笑えるネタになってるはず。うろおぼ絵大会のあとはカートゥーンネットワークの古いCMを見たり。ナレーションが明かに素人で、いかにも開局から間もない感じが新鮮。今のクールだけどつまらないCMスタイルとはかけ離れた、ニコロデオン系のグロっぽいCMもあったりですごいカオス状態だった。


DVDを見たらすっかり夜も遅くなったので、名残惜しくもゆずのきさん宅をおいとましてホテルへ。もっと早い時間に行けば色々お話聞けたのになぁ。ぜひまた次の機会に…。急な名古屋行きだったからホテルに泊まるか直行で帰るかは全く決めてなかったのでコインを投げて決めたのだった。良い流れのときは良い目が出るもので、名古屋に泊まることに。ホテルはスカポン太さんが見つけたナゴヤローレンホテル


ゴヤローレンホテルは面白いホテルだった。宿泊費は安いけど施設はぼろく、ひげ剃りもティッシュも冷蔵庫もない。でもLANにはすでにケーブルがついていて、ポットにはあらかじめ氷水が入れてあり、共同トイレはウォシュレット仕様になっている。金のないおんぼろホテルなりにできることを精一杯頑張っているのが伝わってくるのだ。それはフロントの対応に一番表れていて、ちょっとしたやりとりを交わすだけでなぜか暖かい気分になる。あのアットホームさは不思議な感覚だった。


四日目。変珍神社へ向かうスカポン太さんと地下鉄の駅で別れて、私はそのまま東京へ。何か名物を食べようかなとも思ったけど、疲れていたし荷物は重いしモンブランは休業中だし(笑)でとりあえず関東に戻ることにしたのだ。新幹線でつらつらと東京入り。それから秋葉原に行って、ふと噂の有料トイレに入ろうと思ったけれど全然見つからなかった。ヨドバシ方面に設置されているSUICA対応コインロッカーは未来的で格好良かったなぁ…。


というわけで、三泊四日のオフ会旅行はこれまで。いろんな人に会って、いろんな経験をした実に有意義な旅だったと思う。家に着いて旅装を片づけていたら寂しくなってちょっとほろりと来たけど、こういう寂しさを味わうのもまた旅の醍醐味なんでしょうな。皆さんまたいつかオフ会でお会いしましょう。