ふとんのなかから

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫にかかったあとだらだらしている人のブログ

小説現代に載った

ド ン !



というわけで小説現代2014年11月号ショートショート・コンテストに、本当に掲載されました。いやーここまで長かった。何しろ最初に投稿したのは星新一氏がまだ存命だった頃ですよ。それからすぐ担当が今の阿刀田高氏に変わって、そこからは「なぜお前のようなわけの分からんやつがあの星新一の後釜なのだ」という憤りを原動力にして、数年おきに、投稿しては掲載も何もないので飽きてやめる、ということを繰り返してました。二十年越し!我ながら凄まじい執念(笑)。まぁ、去年の今ごろ突然「もし鶴の恩返しのルールを変更したら?」というアイディアが降ってきて、それを投稿したら即予選通過だったので「時は来た!それだけだ!(吹き出す蝶野」ということなんでしょう。現にこの一年の戦績は予選通過二回の掲載一回です(ドヤ顔)。

この一年に投稿した作品 ※リンクがあるものはWeb上で読めます

  • 恩返し 「既存のルールを変更する」という発見をした作品。結構エロスな内容なのに今思えばよく予選通過したなと(阿刀田氏はどうも卑猥な作品は好まないため)。
  • 専用車両 年末のコミケにサークル参加したあとクロネコヤマト営業所に同人誌を発送しに行ってから東京駅前の郵便局窓口に封筒を出しに行くという強行軍を敢行。あれは大変だった…。
  • プレイメーカー 人間ドラマに挑戦。
  • 待つ男 予選通過二回目。ただしなぜか本名で掲載される。
  • ここ置いとくよ 「これ本当にショートショートか?」と首をかしげるような作品を、阿刀田氏は「短編小説の趣がある」と評してよく載せるので「じゃあ短編小説でいいんだなコノヤロー」と書いた実験作その1。
  • 忍法 実験作その2。「べつにオチはないですが何か?」と、ショートショートの形をあえて無視してみた。
  • 神は誰を嫌うのか 実験作その3。「短編小説風でショートショート的なオチがある」タイプ。
  • ラジオ大食い選手権 実験作を経て「私はアイディア勝負でいく方が良い」という結論になったので路線変更。たぶんホラーすぎて没になった(阿刀田氏はあまり悪趣味な作品も好まない)。
  • 長生き 掲載作品。小説現代は本屋に置いてないことが多いので図書館で読んでください(笑)。
  • モリーニ・トリガオルデ 忙しくてまともなものが書けなかったため掟破りの言葉遊び作品へ(阿刀田氏は言葉遊び作品を好む)。
  • 人間磁石 句読点を多用しリズムを崩した、妙に緊張感のある文章に開眼。
  • 地図の読めない女 男女モノは書けないといけない。それがやっと叶った作品。

掲載されて分かったこと

私はVerticalEditorで書いてるんですが、VerticalEditorだと行末の句読点がマス目からはみ出るんですね。これが規約に引っかからないのか毎月心配だったんですが、とくに問題はないようです。あと掲載時には多少の手直しが入ります。ふってなかったフリガナがついたり、てにをはを多少修正されたりします。バイトが鼻をほじりながら書き写してる片手間なコーナーだと思ってましたがどうやら違うようです(笑)。

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2014年11月5日追記
賞金について。発送は先月末日で、現金書留で送られてきました。同封されているのは賞金2万円と、明細書と、返信用封筒。実は明細書から領収書を切り離して、署名捺印して講談社経理部に返送しなくてはいけないのです。うーむこれは知らなかった。というか返送しないとどうなるのかな?謎。ちなみに明細書によると賞金は内税方式で、消費税も含めて2万円なんだそうです。つまり私はあの作品を2万円で講談社に売った、ということなのかな?よく分かりません(笑)。