新書「下流社会」を買った

「Webばかり見ているのは下流」という著者の挑発にまんまと乗ってしまった。まだきちんとは読んでいないが、斜め読みをした感ではどうやらこれは自前で行った調査を根拠とする、単なる「煽り」「釣り」の類いではないかという気がする。

おそらく、この著者は早朝のパチンコ屋の前に並んでいる若者や電車の中で傍若無人に振舞う若者が大嫌いなんだろう。そして「俺が真面目に働いてるのにこいつらは！」という怒りのはけ口を、そういった若者に対して巧妙に「下（げ）」というレッテルを貼ることに求めたんじゃないだろうか。著者はあくまでも「下だけど下層ではない」とか「中の下のことで下ではない」と表現し必死に「キミタチハニンゲンノクズジャナイヨ！」とフォローしているけど、ある層ある種の若者を貶めているのは確かで、それはつまり『「下流」は「かりゅう」ではなく「げりゅう」と読むんだぜ！ザマミロゲリュウドモ！』というのが作者の意図のような気がする。

というわけでそのうちきちんと読んでおきたいと思う。そもそも新書というのは偉そうで文字が明朝体で数字やデータが載っててどの本も世紀の大真実のような印象を受けるけど、そんなもん外面があてにならないはよくある話でねー。